| 運命の人Ⅱ
～立花兄弟改造計画～ サッカー界の有名双子選手として立花兄弟がもっと人気を得るためにはどうす べきか。彼らとスポンサー契約した某大手広告会社がそのイメージアップ作戦に 乗り出した。 まず、小学生の初登場時にはあのローカル性豊かな野性味がポイントだったに せよ、思春期を経ていつまでもあのままということは本人たちも不本意であろ う。 ということでまずは体格。中学・高校は身長がぐんと伸びる時期でもあるの で、二人にはもっと身長をプラスしてもらう。１７６ｃｍ。ひょろひょろしすぎ ない程度に。 おしゃれにも気を使い始める年頃、歯も矯正しヘアスタイルも眉ももみあげも すっきりスタイリングすればもう山猿扱いはできません！ 言葉遣いはもともと方言も使っていないし、「俺」「～だぜ」くらいは問題な し。あまり気取ったしゃべり方もマイナスになりかねないのでこれは現状維持 で。 さらに、乱暴かもしれないが名前も変えてみる。戸籍上で改名してもいいし、 それが難しいなら選手としての登録名をいじってみる。 立花を橘に。政夫、和夫の横棒１本を点に変えて政太、和太。ニックネームは 「スカイラブ王子（たち）」。これはちょっとやりすぎか。 この先はメディアを使ったイメージ戦略。 サッカー界では有名でも一般にはさほど浸透していない彼らを、双子という点 をアピールすることで話題性を作る。まずはＣＭ出演。世代を考えてまずは携帯 電話のＣＭに。双子で通話、双子でメール、双子でワンセグ（？）。 あとはクラブの親会社関係でＪＲのＣＭも。「そうだ、みちのくへ行こう。」 とかＳＵＩＣＡでペンギンアニメとの合成映像とか？ 親しみやすいキャラを演出し同時にこれがスポーツ界の有力選手でもあるとい う付加価値で勝負。 歌も出してみるか。ハモれなくても大丈夫。双子だからユニゾン上等。代表チ ームの応援ソングを、アイドルポップ、バンドサウンド、ヒップホップ、そして 民謡のアレンジ違いでリリース。器用すぎ。そして各世代にアピール。 これが売れても売れなくても気にせずに音楽番組にも出まくる。現役サッカー 選手の音楽活動だから面白がられて他にも出演オファーが来るはず。 バラエティ、クイズ系は最低限で。これは出し惜しみ感があるほうがいい。 「ウルルン」「ぷっすま」「ポチたま」のようなスキマ狙いで。 ラジオはむしろ積極的に。でも時間をとるのが大変だろうから、月イチレギュ ラーの番組など持ってみるとか。代表チームやＪリーグクラブの裏情報など重宝 がられるかも。 これらと平行してサブカルチャージャンルにも。手始めにゲームあたりどうだ ろう。ＢＬシュミレーションゲームなんて。えへへ。 これで同人界にも浸透して、政×和か和×政かなんてね。いやどっちも同じだ よ。 まあそこまでは関知しないけれど。イメージチェンジなんてやろうと思えばい くらでもできるという話で。 そもそも小学生から成人するまで全然イメージや外見が変わらないなんてそっ ちのほうが不自然。久しぶりに見て「えーっ、これがあの○○くん？ 変わった もんだねえ」なんてことはいくらでもあるものだ。 サッカーもプロともなれば人気商売でもあるわけで。あまり放置もよくないの ではと先生にもお願いしたいわけですよ。 だから、 end
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